111億、費用とみるか?資産とみるか?【第1回:事件の概要と関連法令等】
複式簿記に馴染みのない方からすると、費用と資産などまったくの別物ではないかと思われるかもしれません。しかしこれはなかなかに難しい問題です。複式簿記の仕訳の問題に落とし込むなら、物を買いました。貸方に資産の減少として現金勘定を記入するのは当然として、借方には何を記入すべきなのでしょう、といったところ... 続きをみる
111億、費用とみるか?資産とみるか?【第1回:事件の概要と関連法令等】
複式簿記に馴染みのない方からすると、費用と資産などまったくの別物ではないかと思われるかもしれません。しかしこれはなかなかに難しい問題です。複式簿記の仕訳の問題に落とし込むなら、物を買いました。貸方に資産の減少として現金勘定を記入するのは当然として、借方には何を記入すべきなのでしょう、といったところ... 続きをみる
消費税界隈では有名な租税回避として表題のようなやり口があります。これを利用して不動産賃貸業を営む法人(同族会社、原告)が、消費税について約2,500万円を還付金額として記載した確定申告をし、国はこれに対し還付税額を生じないと指摘した結果、原告が訴えを起こしたというのが訴訟までの簡単な経緯です。 東... 続きをみる
共同通信の報道によると、株式会社毎日新聞社(以下、毎日新聞社)は1/15に開いた臨時総会において、3/1付で資本金の額を4,150百万円から100百万円へと減少させ、同時にその他資本剰余金の額をその減少額相当分増加させることが決議されたそうです。(決議といっても、同社は持株会社の完全子会社なので、... 続きをみる
儲けが5円になった場合の予定納税から考える財産権と租税法律主義の関係
記事を書くに至った経緯 会長の配信を見ていたら、所得税の確定申告後間もなく1回目の予定納税がありカツカツだという話が出てきました。儲け5円でも取られると言っていましたが、それは減額申請の手続きを取れば何とかなるとして、確定申告による納付以外の納付、いわゆる中間納付等と財産権との関係を考えるのにいい... 続きをみる
桐生ココが天音かなたに寝坊罰金として100万円を支払った場合の課税関係は?
去年から在宅で仕事をすることが多くなりました。それでYouTubeを見る機会も増えて、いつの間にかVTuberの動画や配信を追う生活になっていました。 タイトルに掲げた両名は株式会社カバーが運営するホロライブという事務所に所属している方々です。現在では20名を超える配信者が所属しており、デビュー時... 続きをみる
お久しぶりです。 税制改正大綱の解説を続けていたんですが、資産税関連や法人税関連は細かな数字の変更が多くて、どうも筆、というか指が乗らないなあ……と思っていた最中、国税庁から指針が出され、ツイッタートレンドにも上がったホットな話題が提供されましたので、これの読み解きをやっていきましょう! 概要 在... 続きをみる
きっかけはツイッター 昨日TLを眺めていたら、その返信欄で下記のようなページを見つけましてね、もうあまりのばかばかしさに怒りが収まらず記事を書き始めました。 キャンペーン · 軽減税率に伴うインボイス制度ーこのまま導入すると日本中のフリーランス、零細業者が廃業に追い込まれます。消費税増税を含み制度... 続きをみる
制度の意義 前回の記事でも書きましたが、下の世代への資産承継というのは、税負担の軽減だけを目的とすれば死ぬまで持っておくのが一番お得になることが多いです。 ただ皆にそれをやられると消費の期待できる世代への資産承継が遅々として進まないので、政策目的上様々な特別措置が講じられているんですね。 今回ご紹... 続きをみる
税制改正大綱について~資産課税編2・住宅取得等資金贈与関連~
1.お金がある家って本当にあるんですね この制度も割と昔からありますよね。初めてこの存在を知った時は、こんな制度を適用するような家庭ってあるんだとずいぶん驚いたものです。 私には縁のない規定なので投げやりですが、今回は住宅取得等資金の贈与に関する改正のご紹介です。 2.制度の概要 2-1.概要 大... 続きをみる
1.近況報告 あけましておめでとうございます。 昨年末から三が日にかけて実家に帰省していました。 そこでゆっくりブログ記事の書き溜めでも作ろうかと思っていたのですが、実家の会社の経理作業がかなり難航してこの記事を書いている1月4日現在で何のストックもありません。 税制改正大綱の解説は一日一件ペース... 続きをみる